パミール屋根は塗装不可!見分け方や適切なメンテナンス方法も解説!


築10年を過ぎると、屋根や外壁のメンテナンスが必要になってきます。

手軽に安価で行える塗装を初めに思い浮かべる方も多いと思いますが、屋根材によっては塗装が行えません。


今回は塗装不可とされている「パミール」という屋根材の特徴と、メンテナンス方法を紹介いたします。


最後には施工事例も紹介いたしますので、ぜひ最後までご覧ください。




目次
1.屋根塗装メンテナンスができないニチハの「パミール」
2.劣化の早いパミール屋根が発売された背景
3.パミール屋根の不具合!メーカーの対応は?
4.パミール屋根の特徴・劣化症状
5.同じく塗装不可!コロニアルNEOの特徴
6.パミール屋根に最適なメンテナンス方法
7.【施工事例】こうちゃんペイントのパミール屋根メンテナンス



屋根塗装メンテナンスができないニチハの「パミール」


屋根のメンテナンスとして、手軽で1番初めに検討される屋根塗装ですが、実は塗装ができない屋根材があるのをご存知でしょうか。


寿命が長く、塗装の必要がない釉薬瓦(日本瓦)とは打って変わって、ニチハの「パミール」という屋根材は、劣化が早く、経年劣化の症状が特殊で、塗装処理をしても、ミルフィーユ状に剥がれてしまうため、防水機能を持たせる事ができません。




劣化の早いパミール屋根が発売された背景

施工事例:市原市 外壁塗装&屋根カバー工事


ニチハの「パミール」は寿命が10年程度。

一般的な屋根材の寿命が20年〜30年と言われていますので、耐久年数はかなり短いと言えます。


なぜ、こんなに耐久性の低い屋根材が発売される事になったのでしょうか。



アスベストの健康被害が指摘され始めた


1970年頃からアスベスト製品に対する規制が始まり、各メーカーで製品の開発が進みましたが、2006年にはアスベスト製品の製造、販売が禁止となりました。


健康被害があると言われる一方で、耐久性が高いという特徴があるアスベスト。

代わりとなる材質の開発は大きな課題でした。



差別化を図り、いち早く発売された「パミール」


パミールは、まだアスベストが段階的な規制時期であった1996年から、ノンアスベスト屋根材として発売開始されています。


他メーカーとの差別化を図るため、早い段階で発売されたパミールですが、耐久性の検証が不十分なまま製品化してしまい、結果、耐久性の低い製品が普及してしまいました。


パミールは2008年頃に販売が終了しています。





パミール屋根の不具合!メーカーの対応は?

施工事例:大網白里市 屋根カバー工法


設置から7年ほどで劣化症状が現れ始め、10年後にはメンテナンスが必要になるとされているパミールですが、10年程度は耐久年数があるため、あくまでも「経年劣化」による症状、という見解から、メーカーはリコール対応をしていません。


しかし、パミール屋根を止める専用の釘について、表面のメッキ処理が甘く、早々に錆びてしまう製品が一部あった事が確認されています。(品番、JQ20の一部製品)

釘が錆びてしまうと、屋根材の落下などが起こり大変危険です。

「パミール屋根が剥がれた」という症状があった場合は確認が必要です。


ラスパート釘(屋根材「パミール」付属品)に関するお詫びとお知らせ




こうちゃんペイントは、東金市を中心に大網白里市・山武市・千葉市緑区等で安心・高品質な工事をお届けしております。外壁屋根塗装だけでなく、リフォームも行っておりますのでお気軽にご相談ください。





パミール屋根の特徴・劣化症状


図面や資料が残っている場合は屋根材の品名や品番を確認する事ができますが、資料が残っていない、という場合も多くあります。

パミール屋根の特徴を見てみましょう。



屋根材の先端が凸凹したデザイン


スレート屋根はデザインが似ているものが多くありますが、パミールは先端に均等な凹凸があります。

2008年までに設置された屋根の場合、パミールの可能性があります。



屋根材先端の変色


パミールの経年劣化による変色は屋根材の先端から始まります。

しかし、他の屋根材でも先端に汚れが溜まり変色を起こす物も多いため、この症状だけでは判断しにくいと言えます。



ミルフィーユ状の剥離


パミール屋根の最も特徴的な症状です。

屋根材が層になって剥離している場合、パミール屋根と判断できます。

この症状が始まると屋根材の一部が崩れ、破片が落下してくる事もあります。



釘の腐食・屋根材の落下


屋根を止めている釘が錆びて折れてしまうと、屋根材が丸ごと1枚落ちてくるのは大変危険です。

家庭内の危険だけでなく、道路側に落ちてしまうと大きな事故につながる可能性もあります。



【!注意!】屋根材の確認で屋根に登らない


パミール屋根は耐久性が低い上、釘の不良も指摘されています。

しっかり固定されていない屋根にのぼる行為は大変危険です。


屋根の様子が気になる場合はプロに点検を依頼しましょう。

屋根点検は5〜10年に1度行う事をおすすめします。


屋根の劣化症状や雨漏りの発生箇所特定は専門的な要素が多く、専門の業者に依頼する事が重要です。




こうちゃんペイントには専門の資格を持ったスタッフが在籍しています。

豊富な経験を生かして隅々まで点検いたします。


こうちゃんペイントスタッフ保有資格

一級塗装技能士

一級建築施工管理技士補

雨漏り鑑定士

外装劣化診断士

窯業サイディングメンテナンス診断士

窯業サイディング塗替診断士


相談・お見積もりは無料ですのでぜひお気軽にお問い合わせください。

相談お見積もりはこちら!




同じく塗装不可!コロニアルNEOの特徴


パミールと同じくアスベスト規制後に発売された「コロニアルNEO」

設置から15年ほどで、ひび割れや反りが始まり、屋根の破片がパラパラと落ちてきて、初めて劣化症状に気づくという方も多くいらっしゃいます。


反り、ひび割れは塗装では修繕することができないため、塗装メンテナンスはできません。

旧クボタで販売された「NEO」と付く製品は同じ劣化症状が出やすいため、注意が必要です。




パミール屋根に最適なメンテナンス方法


パミールは、ミルフィーユ状に劣化するため、屋根材表面のみをコーティングする塗装処理は行えません。

新しい屋根材を使ったメンテナンスが必要となります。



屋根のカバー工法


カバー工法とは、現在の屋根に。新しいルーフィング(防水紙)と屋根を被せてメンテナンスを行う方法です。

既存の屋根撤去、廃棄処分の必要がないため、工期が短くなり、費用も抑えることができます。


しかし、屋根材の下にある野地板などが広範囲で腐食していたり、大きな雨漏りを起こしている場合は、既存の屋根を残すことができないため、カバー工法は行えません。



屋根の葺き替え


既存の屋根を撤去して、新しい屋根材を設置する方法です。


屋根材を全て撤去するため、野地板の修繕やルーフィング(防水紙)の交換もできます。

今までより軽量の屋根材を採用する事で耐震性の向上も期待できます。


しかし、カバー工法と比べて工期が長くなり、工程が増え、屋根の廃棄代もかかるため、費用負担が増えます。




【施工事例】こうちゃんペイントのパミール屋根メンテナンス

こうちゃんペイントで施工させていただいたパミール屋根のリフォーム事例を紹介いたします。


【事例1】大網白里市 屋根カバー工事


『実家を「こうちゃんペイント」で塗装を2回ほど施工していて、仕事ぶりも知っていたので屋根の相談をしました。』 大網白里市 H様邸


ご実家のお住まいを2回塗装させていただいたことから、屋根リフォームのご相談をいただきました。

現場調査の結果、パミール屋根が採用されていたため、カバー工法にてメンテナンスをさせていただきました。

アイジー工業のスーパーガルテクトは耐久性が高い上に軽量で、断熱性もある高機能の屋根材です。



住所

千葉県 大網白里市 みずほ台

施工箇所

屋根ガルバリウム鋼板カバー工事

施工内容

屋根リフォーム

費用

156万

工期

約11日間

使用商材

アイジー工業 スーパーガルテクト Sシェイドチャコール




【事例2】大網白里市 屋根カバー工事


大網白里市 K様邸 外壁塗装 ベランダ防水 リフォーム ガルバリウム鋼板重ね葺き スーパーガルテクト 施工事例


「20年近くお手入れをしていなかったため、塗装をして欲しい」とご依頼をいただきました。

現場調査の結果、屋根材はパミールだったため、耐久性が高く軽量な屋根材のスーパーガルテクトをカバー工法で設置させていただきました。



住所

千葉県大網白里市

施工箇所

外壁塗装 軒天 破風板 水切り FRP防水 外塀 屋根ガルバリウム鋼板重ね葺き シロアリ消毒 和室フローリング貼り

施工内容

外壁塗装 ベランダ防水 大工工事 

費用

約223万円

工期

約19日間

築年数

20年程

使用商材

外壁:AGCコーテック ボンフロン 色:NC16-004 NC16-053(色分け) 屋根:スーパーガルテクト




【事例3】市原市 屋根カバー工事


市原市 S様邸 外壁塗装&屋根カバー工事 ご紹介を経て長持ち長期安心施工を行いました。外壁はAGC+パミール屋根・カバー工事


築15年程経ち、そろそろメンテナンス時期かなという事でご相談をいただきました。

現場調査の結果、屋根がミルフィーユ状に剥がれ、劣化していました。

パミール屋根は塗装ができないため、カバー工法でメンテナンスさせていただきました。


耐久性があり、軽量で施工しやすい「ディーズルーフィング」をお選びいただきました。

耐久性は30年、更に保証も30年付いているため、安心して採用いただけます。



住所

市原市

施工箇所

外壁 屋根 コーキング 雨戸 シャッターボックス 軒天 破風

施工内容

外壁塗装 屋根カバー工事

費用

3338000

工期

28日

築年数

14~15年

使用商材

外壁:AGC ボンフロン弱溶剤エナメルGT-SR 色:黒&なまり色 屋根:D'sルーフィング ディプロマットスター 色:オニキス




まとめ

屋根は住宅全体を守る大切な部位です。

築10年を迎える頃にメンテナンスを検討しましょう。

まずは屋根点検を行ってみてください。


住宅の劣化スピードは環境や材質によって様々です。

必要なメンテナンスも状況によって変わりますので、そろそろメンテナンス時期かな、と感じたら、まずは業者へ相談することをおすすめします。





こうちゃんペイントは、東金市を中心に大網白里市・山武市・千葉市緑区等で安心・高品質な工事をお届けしております。外壁屋根塗装だけでなく、リフォームも行っておりますのでお気軽にご相談ください。

 

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