屋根には定期的なメンテナンスが必要です。
屋根の種類や劣化状況、築年数などから適切なメンテナンス方法を行う事で、長期的なコストパフォーマンスの良いリフォームを行う事ができます。
今回は屋根のカバー工法について、施工方法やメリット・デメリット、リフォーム成功のポイントまで紹介いたします。
最後には屋根のカバー工法におすすめな屋根材も紹介いたしますので、ぜひ最後までご覧ください。
屋根のカバー工法って何?

こうちゃんペイント施工事例:東金市日吉台 屋根カバー工事はD’sルーフィング
屋根のカバー工法とは、既存の屋根を残したまま、新しい屋根材を被せてメンテナンスを行う方法です。
屋根の葺き替えと比べ、工事手順が少なく、既存の屋根を廃棄しなくて良いため、工期の短縮、費用削減になります。
施工手順
・足場の設置
・棟板金の撤去(屋根の頂点繋ぎ目部分を塞ぐ板金)
・ルーフィング(防水シート)を既存屋根の上に敷く
・新しい屋根を敷く
・新しい棟板金の設置(換気棟の設置がおすすめ)
・雨仕舞を行う(雨漏りが起きやすい所に対策をする)
・点検(施工不備など慎重に点検)
・足場撤去
・完工、引き渡し
雨漏りなどで屋根材や下地に劣化が見られる場合は部分的に修繕を行った後、新しい屋根を設置します。
調査をしっかりと行い、適切な工事を行うことが重要です。
カバー工法以外のメンテナンス方法

こうちゃんペイント施工事例:東金市山口 外壁塗装 屋根カバー工事
屋根のメンテナンスは、既存屋根の種類や築年数、劣化状況によって適切なメンテナンス方法を選ぶ事が最も重要です。
カバー工法以外の屋根メンテナンスを見ていきましょう。
屋根の塗装
塗装メンテナンスが可能な屋根材
・スレート屋根
・ガルバリウム
・アスファルトシングル
・セメント瓦 など
一般的なスレート屋根の場合、初めての屋根メンテナンスは塗装が選ばれる事例が多くあります。
初めての塗装メンテナンスは築15年ごろが適正時期です。
これは、外壁や屋根の塗膜が防水機能を失い始める時期と、コーキングの劣化が始まる時期が重なるためです。
一般的なスレート屋根や外壁の寿命は20〜30年の物が多いため、初めてのメンテナンスは、塗装をおすすめします。
外壁塗装と屋根塗装は一度に行いましょう。
2つの工事を同時に行うと費用が大きくなってしまうため、劣化が目立つ外壁のみを塗装する方が多いですが、外壁塗装と屋根塗装の費用で大きな割合を占めるのが「足場の設置・撤去・レンタル代」です。
外壁塗装と屋根塗装を一度に施工する事で、費用削減に繋がります。
屋根の葺き替え
屋根の葺き替えは、既存の屋根を撤去した後、新しい屋根を設置する方法です。
ルーフィングや板金など、全てが新しくなるため、他の施工方法と比べ、費用がかかるものの、施工後の耐久年数が長く、メンテナンスの手間が減ります。
大きな雨漏りが発生していたり、屋根全体の経年劣化が進んでいる場合に適した施工方法です。
断熱性や耐震性向上のために、日本瓦屋根を他の屋根に取り替えたい場合は葺き替えが行われます。
屋根の拭き直し
屋根の葺き直しとは、瓦を一度撤去し、ルーフィングを張り替え、既存の瓦を元に戻す施工方法です。
日本瓦(釉薬)の場合に行われる事が多い施工方法です。
釉薬瓦は耐久年数が100年とも言われており、長年使用できる屋根材です。
しかし、屋根の下に敷かれているルーフィング(防水紙)の寿命は20~30年、耐久性の高い物でも50年と言われています。
そのため、屋根材の寿命を迎える前に、ルーフィングの張り替えが必要です。
手順が少なく、新しい屋根材の費用もかからないため、施工費用を抑える事ができます。
屋根のカバー工法は専門的な要素が多く、経験や知識が豊富な業者へ依頼すると安心です。
こうちゃんペイントでは屋根のメンテナンス経験が豊富な職人が最善の施工方法をご提案いたします。

屋根のカバー工法のメリット・デメリット
屋根のカバー工法にもメリット、デメリットがあります。
住宅の劣化状況や既存屋根の種類などによって適切な施工方法は様々です。
長期的なリフォームプランを立てて、損のないメンテナンスを行いましょう。
メリット

施工費用を抑える事ができる
上記でも紹介した通り、工事の手順や既存屋根の撤去費用、処分費用がかからないため、葺き替え工事と比べて、費用を抑えることが出来ます。
工期が短く、騒音や埃・塵の発生が少ない
既存屋根の撤去がいらないため、後期が短く済み、埃や塵の発生も抑える事ができます。
大掛かりな撤去作業がないため、騒音も最小限にとどめる事ができます。
住宅の断熱性が上がる
既存の屋根を残し、新しい屋根を被せるため、断熱性が向上します。
断熱材の入った屋根材を選ぶ事で、更に断熱効果を上げる事もできます。
平屋の場合や、夏場に2階が熱いなどのお悩みがある方におすすめです。
耐久年数が長い
表面の屋根材が新しくなるため、塗装と比べ耐久年数が長く、長期的コストパフォーマンスも良く、メンテナンスの手間も減らす事ができます。
リフォームを行う場合、相談やプラン作成などで何度も打ち合わせをしたり、業者の現場調査やご近所の挨拶回りなど、手間がかかる事が多いため、メンテナンス回数が減ることは大きなメリットと言えます。
デメリット

下地の修繕は不可
既存屋根を剥がさないため、下地を修繕することが出来ません。
屋根の一部に雨漏りや劣化などが見られる場合、部分修繕でカバー工法を行う事も可能ですが、屋根全体を剥がす訳ではないため、見落としがあると劣化部分を放置したまま新しい屋根材を被せる事になってしまいます。
カバー工法を行う場合は、雨漏りに詳しい業者へ依頼しましょう。
耐震性低下の恐れ
新しい屋根を既存の屋根に被せて施工するため、住宅全体に新しい屋根の重量がかかり、地震が起きた際、以前より大きく揺れる可能性があります。
カバー工法を行う際は、なるべく軽い屋根材を使用し、耐震性に問題のない重量を計算して施工されるため、大きな問題は無いと言えますが、カバー工法に慣れた業者へ依頼する事をおすすめします。
カバー工法ができない場合がある
瓦屋根や、屋根が特殊な形をしている場合、上に屋根材を重ねることが出来ないため、カバー工法を採用することが出来ません。
また、既存の屋根や下地の劣化が進んでしまっている場合は、耐久性を維持する事ができないため、カバー工法が施工できません。
住宅全体が新しい屋根材の重さに耐えられない場合も、カバー工法を施工する事ができません。
屋根のカバー工法で失敗しないためのポイント

こうちゃんペイント施工事例:Y様邸 東金市 外壁塗装工事 屋根カバー工事
カバー工法が適切な施工方法かどうか見極める
耐久年数が長く、メンテナンス回数を減らす事ができるカバー工法ですが、塗装と比べて費用は高額になります。
築15年程度で、屋根の状態も経年劣化程度で済んでいる場合は、塗装を行い、2度目のメンテナンスでカバー工法を行うという方法もあります。
長期的なメンテナンス計画を立てて損のないリフォームを行いましょう。
屋根や雨漏りに詳しい業者へ依頼をする
カバー工法で1番心配なのは、「雨漏りや、劣化部分を見逃してしまう」という点です。
葺き替えとは違い、屋根全体を剥がして下地の状態を確認する事ができません。
目に見えない劣化を見逃して新しい屋根を被せてしまうと、劣化部分が長年放置された状態となってしまいます。
雨漏りは目に見えない場所で進行する事が多く、複数箇所で起きている可能性もあります。
雨漏りと屋根に詳しい業者に、しっかり調査を行ってもらい、カバー工法が可能と判断してもらう必要があります。
こうちゃんペイントは経験豊富な職人が現場調査から施工まで責任を持って担当させていただきます。
【雨漏りと屋根のプロ】こうちゃんペイントへぜひご相談ください。

おすすめの屋根材を紹介!
カバー工法に向いている、おすすめの屋根材を紹介いたします。
ディーズルーフィング

耐久年数は約30年~50年と長く、保証も手厚く、安心して採用できる屋根材です。
施工性が高く、台風などで破損するなど、万が一、部分修繕工事が必要となった場合も、施工がしやすいのも特徴です。
デザインも豊富で、外壁に合うデザインが見つかります。
スーパーガルテクト

耐久年数は25年~35年程度で、一般的なスレート屋根よりも長いのが特徴です。
最大のポイントは、屋根材に断熱材がサンドされており、断熱性が高く軽量という点です。
カバー工法で使用する屋根材は軽量という事がとても重要です。
強化されたメッキ層の働きで、従来のガルバリウムより表面の耐久性が強化され、塩害がある地域などでも安心して採用できる屋根材です。
まとめ
今回は、屋根のカバー工法について、施工内容や注意すべきポイント、メリットデメリットも紹介いたしました。
カバー工法を成功させるのに最も重要なポイントは、専門的な知識が豊富で実績のある業者へ依頼する事です。
信頼できる業者へ依頼する事ができれば、心配いらないと言っても過言ではないほど、重要です。
無駄のないメンテナンスを行うためには、住宅全体の長期的なリフォーム計画を立ててから、プランを作成しましょう。
こうちゃんペイントは、東金市を中心に大網白里市・山武市・千葉市緑区等で安心・高品質な工事をお届けしております。外壁屋根塗装だけでなく、リフォームも行っておりますのでお気軽にご相談ください。
