玄関ドアの白い汚れを落としたい!汚れの原因や落とし方を解説


黒やダークブラウンなど濃い色の玄関ドアで、気になる白い汚れの悩みはありませんか。

金属製のドアについた白い汚れは、水拭きしても取れず、見た目も悪く、放置すると玄関ドアの劣化にもつながります。


この記事では、玄関ドアの白い汚れの原因や落とし方、注意点について解説します。


玄関ドアの白い汚れの原因


玄関ドアの白い汚れは、軽度なものならそれほど気になりませんが、ドア全体に広がってくると気になるものです。


玄関ドアには、アルミ製、ステンレス製、鉄製、木製などの種類があります。

なかでもアルミ製の玄関ドアは軽量で、デザインも豊富にあり人気がありますが、金属であるため屋外環境によって白い汚れが目立つようになります。


白い汚れの正体は白サビで、水分や化学物質が玄関ドアに付着することで、アルミが化学反応をおこしつくられます。


雨水や潮風


1円玉やアルミ缶にも利用されるアルミは、サビにくい金属だとお考えではないでしょうか。

アルミは、空気に触れると酸化被膜をつくり、その膜に覆われていると腐食しにくい(サビにくい)性質があります。


ただし、雨水や潮風、雪や結露などの水分とその膜が結合すると、膜のバリア機能が失われ、アルミは腐食していきます。


アルミはもともと、酸性でもアルカリ性でも腐食する金属であり、水分にさらされた環境で、酸化被膜が壊れると白サビができやすくなるのです。


そのため、自然環境で玄関ドアが湿りやすく、乾かない環境は、玄関ドアに白い汚れが広がる原因となります。


排気ガスや砂ぼこり


屋外にある玄関ドアは、排気ガスや砂ぼこりによっても汚れていきます。

排気ガスや砂ぼこりには、硫黄酸化物や窒素酸化物などが含まれ、それらの化学物質は雨水で化学反応をおこしアルミを腐食させる原因です。


自動車やバイクが多く通る道路や、ガス給湯器の近くは、玄関ドアが排ガスで汚れやすくアルミが腐食して、白い汚れが気になるかもしれません。


玄関ドアの白い汚れを取る4つの方法


玄関ドアに白い汚れが目立ってきた場合には、いくつかお手入れ方法があります。

「サビ取り剤を使う」「紙やすりでけずり落とす」といったDIYで解決する方法や、「塗装する」「ドアを交換する」といった業者に依頼する方法を見ていきます。

方法1:サビ取り剤を使う


玄関ドアの白い汚れは、DIYで薬剤を使って落とすことが可能です。

市販のサビ取り剤を使えば、白サビは化学反応によって溶けていきます。


サビ取り剤を湿布して、時間を置き、溶けて浮き上がったサビを布やスポンジで取りのぞきます。

サビ取り剤が残っていると、再度腐食が進みやすいため、きれいな布で乾拭きしてふき取らなければなりません。


最後にサビ止めをスプレーをして、白サビの予防をしておくことも重要です。

方法2:紙やすりでけずる


長期間放置していた玄関ドアの白い汚れは、ドアの金属部分が変質しており、拭き掃除やサビ取り剤では取れません。

サビ取り剤でも取れない場合には、表面にできた白サビを、紙やすりでけずり落とす方法があります。


目立たない場所で、目の細かい紙やすりで試してから、けずり落としていきます。

落ちない場合には、目の粗いやすりを使いますが、強くけずりすぎるとムラができてしまうため注意が必要です。


また、やすりを使うと白サビ以外の塗装もはがれ、コーティング機能がなくなり、お手入れしてもドアにサビができやすくなります。

最後はスプレーなどでクリアラッカーを塗って、表面を保護してサビ予防の対策をしておかなければなりません。

方法3:玄関ドアの塗装


玄関ドアの白い汚れが気になるなら、アルミの金属部分を塗装する方法もあります。

ただし、アルミは塗装しても長持ちしないことが多く、しっかりと塗装を行うには、下処理や施工者の技術力が必要です。


塗装してもはがれてしまうこともあり、アルミドアの塗装を請け負わない業者も多くあります。

ドアの劣化の進行具合や予算を考えて、専門の業者に相談してみることをおすすめします。


方法4:玄関ドアの交換


費用対効果や手間を考えると汚れを落とすほかに、玄関ドアを交換するのもよい方法です。

新しい玄関ドアは、見た目がよいだけでなく、機能性も上がり快適な暮らしになるからです。


新しいものは、断熱性が高いため、冷暖房効率も上がって光熱費の削減になります。

また、ドアが外気の影響を受けにくいため、室内との温度差がなくなり、ヒートショックや結露の対策ともなります。

結露しにくいドアは、汚れも付きにくく、玄関ドアをいつまでもきれいな状態に保つことが可能です。


玄関ドアの白い汚れの注意点


玄関ドアの白い汚れは、見た目に気にならない程度であれば問題はありません。

ただし、白い汚れを放置し、その汚れが広がっていく場合には、住宅の性能にも影響します。

汚れを放置した場合に起こる事例や、白い汚れを防止するお手入れの注意点について見ていきます。

玄関ドアの変形


白い汚れを放置していると、金属部分の腐食が進み、玄関ドアの使い勝手が悪くなったり、家の住み心地が悪くなるかもしれません。


金属部分の白サビの進行は、玄関ドアが劣化しているサインで、白サビを放置していると、ドアが変形したり、反ったりします。

変形や反りの症状が進むと、ドアとドア枠の間に隙間ができ、そこから虫が入りやすくなったり、家の中の音がもれやすくなり、不快に感じるものです。


また、隙間風も入り込みやすく、家の断熱性・気密性が大幅に下がります。

エアコンの冷暖房がいつまでたっても効かず、夏は暑く、冬は寒い家になり、光熱費が上がる原因ともなるのです。


さらに、玄関ドアが変形すると、引き戸などの下枠とのかみ合わせも悪くなり、ドアを開け閉めするたびにキィーっと異音がして不快な思いをするかもしれません。

こまめなお手入れ


玄関ドアの白い汚れは、金属が変質したもので、簡単には落とせないものです。

そのため、こまめにお手入れしてアルミにサビを発生させる原因を拭き取り、予防しておくといつまでもきれいな状態を保てます。


お手入れは、お天気の良い日に乾拭き、水拭き、乾拭きの順番で行います。

汚れがひどい場合には、台所用中性洗剤を使うことが可能です。


アルミ製の玄関ドアの掃除をする際の洗剤には、ラベルの使用用途に「サッシ」と明記されたものを使用しなければなりません。

トイレ用や浴室用を使うと、玄関ドアの塗装を傷めてしまう可能性があるからです。


また、水滴や洗剤が残っていると金属が腐食する原因ともなりますので、最後にきれいに乾拭きで吹き上げることが大切です。


まとめ


この記事では、玄関ドアの白い汚れの原因や落とし方について解説しました。


アルミ製の玄関ドアは、軽量で耐久性があり多くの方に選ばれています。

ただし、長く美しい状態を保つには、アルミの性質をよく理解しておかなければなりません。


アルミは酸化膜のバリア機能が失われると、さまざまな環境において酸化が進み、白サビを生成します。

白サビの原因となる雨水や排ガスの汚れを、こまめにお手入れすることが大切です。


また、白い汚れが気になる場合には、サビ取り剤や紙やすりを使ってDIYで落としたり、業者に依頼して塗装やドア交換をすることが可能です。



適切なお手入れによって、快適な暮らしが実現します。


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