【2024年版】塗料の価格が上昇?外壁塗装が値上がりしている理由を徹底解説
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外壁や屋根の経年劣化が気になる方は、塗装工事を検討する方も多いです。
外壁塗装を行うことで、防水機能が高まったり美観性が向上したりします。
そんな外壁や屋根の塗装で気になるのが「費用」です。
できるだけ費用をかけずに塗装工事を依頼したいのが本音ではないでしょうか。
実は、2024年の塗料の価格が値上がりしていると話題に。
塗料の価格の値上げにより、塗装工事にも影響が出ています。
そこで本記事では、2024年の塗料の価格が上昇している理由について詳しく解説します。
塗装工事を依頼する際の注意点もあわせてご覧ください。
目次
2024年の塗料の価格
2024年の塗料の価格がどのくらい値上げしているのかについて解説します。
塗料の価格は、一般社団法人 日本塗料工業会「2024年1月塗料生産・販売(出荷)・在庫数料及び平均単価表」の平均単価から判断できます。
「ラッカー」「電気絶縁塗料」「合成樹脂塗料」「その他の塗料」「シンナー」それぞれの平均単価をみると前年比がプラスになっているため、平均単価が上昇しているとわかるのです。
また、全20品目のうち「アクリル樹脂系(焼付乾燥型)」「水性樹脂系塗料 」の2品目以外のすべての品目で塗料の平均単価が上昇しています。
つまり、多くの塗料で値上げをしているといえます。
外壁や屋根の塗装に使われる代表的な塗料である「アクリル樹脂系」「ウレタン樹脂系」の平均単価は、次のとおりです。
【塗料の平均単価】(例)アクリル樹脂系・ウレタン樹脂系
・アクリル樹脂系:常温乾燥型723円(前年比:103.0%)、焼付乾燥型915円(前年比:99.6%)
・ウレタン樹脂系:872円(前年比:101.9%)
アクリル樹脂系塗料の場合は、焼付乾燥型では平均単価の上昇はみられないものの、常温乾燥型では平均単価が上昇しています。
また、ウレタン樹脂系塗料の平均単価は上昇しています。
一般社団法人 日本塗料工業会|2024年1月塗料生産・販売(出荷)・在庫数量及び平均単価表
2024年の塗料の価格が値上がりしている理由
2024年の塗料の価格が値上がりしている理由は2つあります。
主な理由としては「原料価格の高騰」「輸送費の上昇」があげられます。
それぞれについて詳しく解説します。
原料価格の高騰
塗料の価格が値上がりしている理由の1つが「原料価格の高騰」です。
日本だけではなく、世界的にみても多くの建設資材の価格が高騰しています。
さらに、原料価格の高騰に加えて原油などのエネルギー不足や納期の遅延なども重なっているのです。
原料価格の高騰によって、塗料の価格も値上げせざるを得ない状況となっています。
輸送費の上昇
建設資材の価格上昇だけではなく、ガソリンなどの燃料価格も上昇しています。
そのため、資材を運搬する際は今まで以上に輸送費が高くなってしまうこともあります。
輸送費が高騰しているのは、日本国内だけではなく海外も同じです。
原材料を海外からの輸入に頼っている日本は、輸送費の影響を受けやすいのです。
また、2024年4月1日以降は「物流の2024年問題」も話題になっています。
2024年3月22日、国土交通省は新たなトラックの標準的な運賃を告示しました。
運賃水準を8%引き上げ、ドライバーの賃上げ原資の確保のために取り組みを進めているのです。
国土交通省|新たなトラックの標準的運賃を告示しました~運賃水準を8%引き上げるとともに、荷役の対価等を新たに加算~
大手塗料メーカーも塗料の価格改定を実施
大手塗料メーカーでは、塗料の値上げを行っています。
日本の大手塗料メーカーである「関西ペイント」「日本ペイント」「エスケー化研」の3社が行った価格改定について解説します。
関西ペイント
関西ペイント株式会社では、2024年3月28日のプレスリリースにて塗料の価格改定のお知らせを公表しました。
2024年5月1日から、工業用塗料および自動車補修用塗料の価格改定を行うことが決定したのです。
塗料・シンナーの価格は、5〜15%値上げを行うことになりました。
塗料の価格改定を行なった理由は「労務費・原料コストの上昇」「物流コストの上昇」とされています。
日本ペイント
日本ペイント株式会社では、2023年3月1日に公式ホームページにて製品および運賃の価格改定を公表しています。
2023年5月22日に、塗料・シンナー類の価格が10~25%値上げすることになりました。
製品価格・運賃の価格改定は、原材料価格の高騰・物流コストの上昇が理由とされています。
エスケー化研
エスケー化研株式会社は、2023年2月1日に製品の価格改定に関する文書を公表しました。
2023年4月3日出荷分から、塗料全般で5〜20%の値上げが実施されたのです。
また、あわせて運賃の値上げも行っています。
原材料費と物流費の高騰により、価格の改定を実施しています。
塗装工事への影響
塗料の値上がりによって、塗装工事にも影響が出ています。
塗装工事の費用を構成するものの1つに「材料費」があります。
そのため、材料費の大部分を占める塗料の価格が高くなることで、工事にかかる費用も高くなってしまうのです。
2024年2月に、公共工事設計労務単価の改定に関する文書が公表されました。
2024年3月から全国全職種単純平均で、前年度比5.9%公共工事設計労務単価が引き上げられることになったのです。
塗装工事を行う際も、国土交通省の公共工事設計労務単価を基準にしているため、労務単価の見直しに伴い人件費が高くなっています。
このように、塗料の材料費の値上げだけではなく、人件費が高くなっていることも塗装工事の費用に影響しているといえます。
さらに、高所の塗装工事を行う際は足場の設置が必要となる場合も多いです。
塗装工の労務単価と同じく、足場工の労務単価も上昇しています。
国土交通省|令和6年3月から適用する公共工事設計労務単価について
価格の安さだけで塗装業者を決めるのは危険
塗料の価格上昇に伴い塗装工事の費用も高くなっているからこそ、できるだけ安く工事を済ませたいと思ってしまいのは自然なことです。
中には「塗装工事の価格が安い」という理由だけで、塗装業者を選んでしまう方もいます。
しかし、価格の安さだけで業者を選ぶことはおすすめしません。
塗装工事の費用を安くするために、手抜き工事をする悪徳業者もいるのです。
耐用年数が10年の塗料を使っていても、業者の実績がない技術力が低い技能士が施工すると、耐用年数前に破損してしまう恐れもあります。
業者選びの際は、必ず費用以外の点もチェックすることが重要です。
たとえば、これまで行ってきた塗装工事の実績や実際に塗装工事を依頼したお客さまの声を確認することです。
工事にかかる費用は業者選びの重要な要素ですが、費用以外も必ず確認してから業者を選ぶことをおすすめします。
塗装工事を依頼するときのチェック項目5選
外壁や屋根の塗装工事を依頼する際のチェック項目を5つ解説します。
塗装工事を検討している方は、参考にしてみてください。
①繁忙期以外に依頼する
塗装工事の依頼が増えるのは、春と秋です。
塗装工事に適した気温である4〜5月、10〜11月頃が繁忙期となることが多いです。
多くの塗料は施工後に乾燥させる必要があるため、雨が多い梅雨シーズンや台風がくる時期を避ける傾向があります。
また、雪が降る地域では真冬の塗装工事ができません。
繁忙期は塗装工事の依頼が殺到するため、塗装工事の価格は上昇しやすいです。
そのため、繁忙期以外で天候に影響がない時期を選んで依頼するのもポイントです。
ただし、施工日数がかかる場合は天候によっては工事が中断することも考えられるため、当初のスケジュールで工事が完了しない可能性もあることを覚えておく必要があります。
②寿命の長い塗料を選ぶ
どんなに塗装工事を行う技能士の腕がよくても、寿命が短い塗料を使ってしまうとメンテナンスの費用がかかってしまいます。
塗装工事そのものはリーズナブルに依頼できたとしても、塗料の選び方次第では長期のメンテナンスコストが高くなることもあるのです。
外壁や屋根の材質にあった塗料を選ぶのはもちろんのこと、できるだけ寿命が長い塗料を選ぶことをおすすめします。
塗料の選び方については、外壁塗装や屋根塗装のプロに相談して一緒に決めると安心です。
③キャンペーン実施時に依頼する
塗装業者によっては、キャンペーンを実施していることもあります。
「期間限定で値引き」「セット割引」「Web申込限定プラン」など、塗装業者によってさまざまなキャンペーンがあります。
キャンペーン実施時はお得に塗装工事を依頼できることもあるため、問い合わせをしてみるのもおすすめです。
ただし、注意点もあります。
キャンペーンだからといってお得な価格表示をしていても、実は通常価格と変わらないこともあるのです。
特に、ホームページやWeb広告には注意が必要です。
「キャンペーンだから申し込もう」と依頼するのではなく、必ず相見積もりを取ってから業者を選ぶことが重要です。
④補助金・助成金制度を活用する
補助金・助成金が活用できるかどうかも確認するポイントです。
お住まいの地域によっては、外壁塗装や屋根塗装の補助金・助成金制度を実施していることもあります。
ただし、千葉県東金市の場合は平成30年度をもって住宅リフォーム補助制度が終了となっているため、補助金・助成金制度はありません。
塗装工事を依頼してから「地方自治体で補助金・助成金制度があった」と後悔することがないように、地方地自体の公式ホームページなどで事前に確認しておくことをおすすめします。
⑤火災保険が適用されるか確認する
自然災害により外壁や屋根の塗装工事が必要になった場合は、火災保険が適用されることもあります。
たとえば、台風・突風・竜巻などの風災によって、外壁や屋根が損傷した場合が当てはまります。
このように、経年劣化ではなく自然災害による外壁や屋根の塗装が必要になった場合は、火災保険が適用になるケースがあるのです。
ただし、加入している火災保険によって適用条件は異なります。
塗装工事を依頼する際に、あわせて火災保険の契約内容や保障範囲などを確認することが重要です。
また、火災保険が適用となった場合でも申請の期限がある点に注意が必要です。
【事例紹介】こうちゃんペイントの外壁塗装
千葉県東金市を中心に、地域に密着した塗装工事を行っている「こうちゃんペイント」。
そんな当社が施工させていただいた外壁塗装の施工事例を紹介します。
東金市にお住まいの方やお近くにお住まいの方は、ぜひ業者選びの参考にしてみてください。
より耐候性の高い塗料を使用して美しい仕上がりに
東金市にお住まいのH様より、外壁と屋根の塗装をご依頼いただきました。
外壁には黒ずみ・苔・チョーキング現象が目立っていました。
今回の外壁塗装では、一般的なアクリルシリコン塗料よりもシリコン成分が約3倍含まれている耐候性が高い塗料を採用しています。
色あせが気になる屋根には、遮熱機能のある塗料を使用しました。
バーガンディの塗料により、重量感と高級感を感じられる屋根に生まれ変わっています。
東金市 屋根・外壁塗装 H様邸 施工事例 遮熱塗料で機能性もプラスし長持ち施工につなげます
ライフスタイルに沿った塗替えをご提案
前回の塗装から約10年程度、築22年が経ったN様邸。
外壁や屋根には経年劣化による退色や汚れがみられました。
塗装は、当社の熟練の塗装技能士が丁寧に行っています。
防水性・美観性が長期に渡り持続する「AGCボンフロン」を使用しました。
東金市 日吉台 N様 屋根 外壁塗装 確かな品質AGC(旭硝子)ボンフロンで長期に渡り品質を維持します
まとめ
今回の記事では、2024年の塗料の値上げをテーマに解説しました。
原料価格の高騰や輸送コストの上昇などが塗料の価格が高騰している理由です。
大手塗料メーカーでも塗料の価格改定が行われており、塗装工事を行っている業者でも工事価格に影響が出ています。
ただし、塗装工事の費用を抑えるために費用面のみで業者を選んでしまうのは危険です。
「塗装工事を行ったばかりなのに、トラブルが発生してしまった」
「見積もりとは別に追加費用を請求されてしまった」
このように、見積もりの価格だけで業者を選ぶと後悔してしまうこともあります。
塗装工事を依頼する際は、実績がある業者かどうかを確認することが重要です。
また、保証がついているかも確認しておくと安心です。
こうちゃんペイントは、千葉県東金市を中心に地域密着で外壁や屋根の塗装を行っています。
これまで3,000件以上の塗装工事をご依頼いただきました。
一級塗装技能士という国家資格を保有した自社職人による親切・正確・丁寧な施工が好評です。
無料お見積もりも承っていますので、まずはお気軽にご相談ください。
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