外壁にひび割れが生じた原因は?補修の必要性や放置のリスク、補修費用まで解説。

「家の外壁にひび割れを見つけたけど、放っておいても大丈夫なの?」
「ひび割れを補修するべきか、迷っている……」
そんな悩みを抱えていませんか。
確かに外壁のひび割れは見栄えが悪いですし、放置しておくと家がさらに傷んでしまうのではと心配されるお気持ちも、とてもよく分かります。
そこでこの記事では、外壁にひび割れが生じる原因と補修すべきひび割れの種類、そして発見した際の対処方法について、詳しく解説します。






外壁にひび割れが生じる5つの原因

建物の外壁にひび割れが生じる原因には、主に5つあります。
塗装の経年劣化をはじめ、工事の施工不良、車や電車による振動、そして地震による揺れなどです。
また、家の構造的な問題によって生じるひび割れもあります。




原因① 塗装の経年劣化

1つ目の原因は、外壁の塗装が経年劣化したことです。
外壁の塗装は、太陽光による熱や紫外線、そして雨水の影響で少しずつ破壊されていくため、時間が経つにつれて徐々に劣化します。
この劣化が一定まで進行すると、外壁にひび割れとして現れはじめるのです。
したがって、塗装してから数年ほど経って発生したひび割れであれば、経年劣化が原因と考えられます。
どんな施工でも塗装は必ず劣化していきますので、ひび割れを完全に防ぐ手段はありません。


原因② 塗装工事の施工不良

2つ目の原因は、塗装工事における施工不良によるものです。
塗装工事では、下塗り・上塗りなど複数回に分けて塗料を塗っていきますが、それぞれにおいて一定の乾燥時間が必要となります。
ところが、下塗りの塗料が乾ききらない内に上塗りの工程に移ってしまうと、ひび割れが発生してしまうことがあるのです。
また、下塗りの塗料と上塗りの塗料には相性があり、業者の知識不足によって相性が合わないもの同士で施工してしまうと、ひび割れや剥がれの原因となります。
塗装工事後、半年から1年ほどで発生したひび割れであれば、施工不良を疑いましょう。




原因③ 車や電車などからの振動

原因の3つ目は、近くを走る大型車や電車などからの振動によるものです。
近くに大きな道路や線路があり、そこを大型トラックや電車などが通過すると振動が発生します。
この振動が地面を伝って建物にも影響を与えてしまうため、外壁塗装にひび割れが起きるのです。
立地の面で気になる人は、日頃からこまめに壁面をチェックするといいでしょう。

原因④ 地震による揺れ

4つ目の原因は、地震の揺れによるひび割れです。
地震の揺れが原因で発生したひび割れは外壁の塗装面だけでなく、外壁材や家の構造体にまで影響を及ぼしている可能性もあります。
特に地震が頻繁に起きる地域にお住まいの方は、揺れが収まったらすぐ家の各所を入念にチェックした方がいいでしょう。
最近は各地で地震が観測されてることもありますので、注意が必要です。

原因⑤ 構造の問題など

外壁のひび割れは、住まいの構造に問題がある場合も発生します。
建物の構造的欠陥や地盤沈下などによって想定以上の力が加わることで、外壁の内部からひび割れが生じるのです。
そして、構造的な問題で起きるひび割れについても、外壁の塗装面だけにとどまらず、建物の内部まで及んでいる可能性が高いでしょう。
なお、外壁がひび割れる原因は1つだけとは限らず、複合的な原因で発生しているケースもあります。

外壁に発生するひび割れの種類

次に、外壁に発生するひび割れの種類について解説しましょう。
ひび割れには大小さまざまな種類がありますが、大まかには「ヘアークラック」と「構造クラック」の2つに分別できます。




種類① ヘアークラック

1つ目は「ヘアークラック」と呼ばれる、髪の毛(ヘア)ほどの細くて薄いひび割れです。
ヘアークラックは塗装の経年劣化をはじめ、温度変化による外壁の収縮と膨張、乾燥による塗装表面の収縮などによって発生します。
このタイプは塗装表面をはじめコンクリートやモルタルなどに現れ、規模も比較的小さく、その目安はひび割れの幅が0.3mm以下、深さは4mm以下となります。
なお、外壁のメンテナンス直後に発生した場合は施工不良が原因の可能性が高いため、すぐに業者まで問い合わせましょう。




種類② 構造クラック

2つ目は「構造クラック」と呼ばれるもので、構造的な問題を抱える建物に発生するひび割れです。
こちらのタイプは外壁だけではなく、建物の基礎や天井、床などにも見られ、ひび割れは広範囲に及ぶ上に深く、時には見るからに明らかなズレや傾斜が伴います。
ひび割れの目安としては幅が0.3mm以上、深さは5mmを超えるもので、建物の外壁材や基礎部分そのものが割れ、強度も低下してしまっている可能性が高いでしょう。
構造クラックが発生している建物は歪んでしまっているため、建物に重大な問題が生じる可能性があります。


補修が必要なひび割れはどれ?

では、どんなひび割れであれば、補修が必要となるのでしょうか?
ヘアークラックであれば経過観察で大丈夫ですが、構造クラックの場合は建物の内部にまで影響が及んでいるため、早急に補修を検討しましょう。




ヘアークラックは経過観察でOK

塗装表面がひび割れているヘアークラックであれば、経過観察でOKです。
幅が0.3mm以下、深さが4mm以下のひび割れであれば、構造的な問題があるとは考えにくく、建物が崩れてしまうといった心配は要らないでしょう。
外壁がコンクリートやモルタルの場合も、材料の特性に過ぎませんのでご安心ください。




構造クラックは早急な補修が必要

一方で、建物の構造自体が歪んでしまっており、外壁の内部からひび割れている構造クラックが発生している場合は、すぐに補修が必要です。
幅が0.3mm以上、深さも5mmを超えるひび割れを放置してしまうと、クラックの幅が徐々に広がっていき、雨水の侵入やカビ・シロアリが発生する恐れがあります。
なお、構造クラックの程度によっては、強度計算のやりなおしや施工時の工法をチェックするといった作業も検討すべきでしょう。




自分で判断がつかない場合は専門家に相談する

外壁のひび割れを発見したものの、補修すべきかどうかを自身で判断できない場合は、早急に専門家に相談しましょう。
誤った判断によってひび割れを放置した結果、後になって建物に取り返しのつかない症状が発生してしまう可能性もあります。
少しでも不安を感じた場合は、迷わず専門家に相談した方が何かと安心です。

ひび割れの放置による4つのリスク

ここからは、ひび割れを放置するリスクを4つ、紹介しましょう。
ひび割れは家の見た目が悪くなってしまう上に、放っておくと耐久性が減少して雨漏りの原因となり、その湿気によってカビやシロアリが発生してしまいます。




リスク① 見た目の低下

1つ目のリスクは、ひび割れによって建物の見た目が悪くなってしまうことです。
外壁にひび割れがある建物は、残念ながら古びたイメージを与えます。
住まいの美観を保ちたい方は、ヘアークラックでも放置せず補修を検討しましょう。


リスク② 雨漏りの発生

2つ目のリスクは、雨漏りが発生してしまうことです。
外壁にひび割れがあると、そこから雨水が侵入していきます。
雨水は最初のうちは影響ありませんが、外壁の内側に水が残ったままの状態が続くと、室内への雨漏りや後述するカビやシロアリなど、さまざまな不具合につながるでしょう。




リスク③ 耐久性の減少

3つ目のリスクは、建物の耐久性が減少してしまうことです。
発生したひび割れを放置していると、その部分が徐々に広がっていき、外壁の下地が腐食していきます。
劣化が酷いケースは、外壁材を交換しなければなりません。
そして腐食が構造体にまで及ぶと、建物自体の耐久性が低下してしまう恐れもあります。


リスク④ 湿気によるカビ・シロアリの発生

4つ目のリスクは、湿気によるカビやシロアリの増殖です。
ひび割れから雨水が侵入し始めると、建物内の湿度が高まってカビやシロアリが発生しやすい環境となります。
増加したカビは空気中に漂い、人間の体内に入ると感染症やアレルギーにような、場合によっては命に危険が及ぶ重篤な症状を引き起こすことがあります。
また、シロアリは木材を好んで食べるため、建物の弱体化を招くでしょう。






ひび割れが見つかったら

ひび割れが見つかったら、すぐに専門家に相談しましょう。
補修費用はスポット1回で1〜5万円ですが、高所の場合は足場費用が必要です。

すぐ専門家に相談するのがベスト

外壁に幅0.3mm以上のひび割れが見つかったら、できるだけ早く専門家に相談しましょう。
0.3mm以下のひび割れであれば、経過観察やDIYなどで対処できます。
しかし、それ以上の構造クラックは状態や発生した原因などが異なる上に、外壁材の種類によっては補修方法を変えなければなりません。
知識のないまま間違った方法で補修してしまうと、かえって外壁を痛めてしまうなど、取り返しの付かない事態を引き起こす可能性があります。
構造クラックと思われるひび割れを発見したら、すぐに専門家に相談するのがベストです。

ひび割れ補修の費用相場

外壁のひび割れ補修の費用は1平方メートルあたり2,000〜3,000円で計算され、ケースごとにおおよそ次の費用がかかります。

区分 概算費用
スポット補修1回あたり 1〜5万円
高所の場合 20〜30万円
外壁全面塗装(2階建て住宅) 80〜150万円

建物の低い場所に発生したひび割れであれば数万円で済みますが、手が届かない場所であれば作業前に足場を組む必要がありますので、別に足場代が加算されます。

また、ボード状のサイディング外壁やモルタル外壁、タイル外壁のひび割れを補修するには、部品の交換が必要となり、数十万円から場合によっては100万円以上するケースもあります。
雨漏りの修理費用も同様で、被害が拡大しないよう、まずは専門家に相談しましょう。



【まとめ】ひび割れ補修は「こうちゃんペイント」にお任せください!

今回は、外壁にひび割れが生じる原因と補修すべきひび割れの種類、そして発見した際の対処方法について解説しました。
外壁のひび割れには主にヘアークラックと構造クラックがあり、塗装の経年劣化をはじめ、揺れや振動、そして建物自体の構造的な問題によって発生します。
外壁にひび割れを発見したら、被害が拡大する前にすぐ専門家に相談しましょう。

千葉県東金市を拠点に外壁塗装サービスを手掛ける「こうちゃんペイント」では、国家資格を持つプロの一級建築塗装技能士が、あなたの大切な住まいを丁寧に施工します。
診断時には動画を撮影して分かりやすく説明し、お客様に寄り添った見積りプランをご案内。
外壁にひび割れを発見したら、こうちゃんペイントまでお気軽にお問い合わせください!
 

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